人には言えぬ悩みあり
ある日、銭湯で股を洗おうとして仰天しました。
つけ根のところに、ポコッと丸いアザみたいなものができています。
「タムシだ!」と思ったとたんに目の前がスッと白くなって、あわてて手拭でそこを隠しました。
翌日、その中学生は、薬局の前をうろうろしていました。
が、やがて意を決して店のなかに入り、「タムシチンキ、ひとつください」と店主に言いました。
本人はさりげなく言ったつもりだったが、あわれにも、それは蚊の鳴くような声でした。
いまはもうインキンとかタムシくらいで、そんなにオタオタする人はいなくなったかもしれません。