メイン

植物 アーカイブ

ガクアジサイ

ガクアジサイは、房総、三浦、伊豆の各半島や伊豆諸島を中心に(いわゆるフォッサマグナ地域)分布する大型のアジサイです。

落葉低木、花色が変化に富むため、栽植もされています。

海岸沿いに自生するせいでもありましょう、濃緑色で卵形・大形の葉は、質厚く光沢があります。

表面は無毛に近いが、裏面の太い脈には短毛がみられます。

ふちに鋸歯をもちます。

6月から7月、いわゆる梅雨のころ、淡紫色の花を開きます。

枝先に着く多数の花の塊りは集散花序といわれ、中心部に雌ずいと雄ずいのそろった小形の両性花が集まり、周辺部を大きながく片をもつ飾り花(中性花)が取り巻きます。

このがく片が色彩豊かで、白から紫藍色とさまざまな色変りがみられます。

園芸種のアジサイは、このガクアジサイをもとにして改良されたといわれますが、中心部の両性花部分も、すべて飾り花になっている種類が多いです。

アジサイは外国から園芸種が輸入されたりしていますが、日本特有の花で、遠く万葉の昔から、詩や歌に詠まれ、日本人に親しまれた花です。

鎌倉の明月院は、境内に多くのアジサイを栽植し、アジサイ寺として有名ですね。

gak.jpg

カツラ

カツラは落葉の高木です。

神奈川県内では箱根の畑宿に大木があります。

また、丹沢堂平にも大きな木がありますね。

共に25mにもなり、直径も1mに近いです。

葉は心ぞう形で丸く、美しい形をしています。

また、秋の黄葉は美しいです。

葉を乾かすと香りがあります。

丹沢大洞にあるカツラは、近くまで行くとよい香りがただよっています。

このように風情のあるカツラは庭園などに植えられることもありますが、元来湿地を好む木であるからと、池のまわりに植えて、成長が悪い結果となっていることが多いです。

カツラは地下水の移動する、水湿地でなければ良く育ちません。

植える場所を選ぶ木なのです。

カツラは神奈川県に関係の深い木です。

鎌倉彫の材料はこのカツラ。

カツラの大木を柾目にとって、素材を作ります。

つまり、幅30㎝のお盆をとるためには直径60㎝以上なければなりません。

鎌倉で直径1尺(30㎝)以上の製品が高値を呼んでいるのも、こうした理由です。

鎌倉彫の原料のカツラは今では北海道、日高地方や本州の東北地方のものを使っています。

鎌倉彫りに使われる理由として、材が軟かいこと、木目が目立たず、軟・硬の差があまりないからです。

これらの性質を生かして、彫刻用、たち板、木彫り用、まな板などに使われています。

kat.jpg

オトメアオイ

オトメアオイは山地の林内に生育するカンアオイの仲間で、箱根山や天城山に分布します。

葉はハート形で、地面から少し株立ちになります。

園芸品のシクラメンの葉形に似て、雲紋もあります。

花は地面ぎわに葉にかくれ、7月から咲きはじめ翌年の5月頃まで残ります。

カンアオイ類で夏に咲き出すものは珍しいです。

花は暗紫色で、鐘形のがく筒で先は三角状の裂片が3個で丸く開口します。

丹沢や三浦半島に分布するカントウカンアオイと外見上での区別は困難です。

そのきめ手は、がく筒内面の網目状のたて線で、オトメアオイでは網目がこまかくたて線は15本から21本で、カントウカンアオイはあらく、9本から12本です。

そのほかオトメアオイは六本の雌ずいの先が長く伸び、がく筒がやや筒型で軽くくびれています。

カンアオイ類は山の北斜面に生育することが多いです。

ギフチョウの食草となり、好んで食べるのはランヨウアオイであるといわれます。

オトメアオイは富士川以西のヒメカンアオイが箱根山や天城山の火山地帯に侵入して変化したもので、その分布はまだせまく限られています。

オトメアオイは、その姿が他のカンアオイ類に比べやさしいのでオトメの名がかぶせられ、『オトメアオイ』と名づけられたといわれています。

otome.jpg

ケヤキ

ケヤキは落葉する高木です。

神奈川県内に野生の樹木は300余種ありますが、このうち1番知られているのがケヤキでしょう。

逆さぼうきのような樹形、冬枯れの風景は極めて特徴的。

そして材としてのケヤキも多くの人に喜ばれ、家を造る時、上りかまち、床がまち、床の間、違い棚、だれもが使ってみたい木です。

県内にある大木としては、泰野市鶴巻の大エノキが知られています。

名称はエノキですが、実物は立派なケヤキ。

平塚市北金目の真田神社、厚木市七沢の七沢神社のケヤキも大きいですが、いずれも大きくえぐられています。

これは落雷によるものといわれています。

ケヤキは関東地方の風土に適した木で、古くから農家で防風を兼ねて北側に植えました。

農家の建て替えは、昔は150年に1回ほど。

ちょうど植えたケヤキが直径1m近くなっているころです。

家を作りなおす10年位前に切り倒し、玉切ってそのまま放置して、風雨にさらしておくそうです。

こうすると外側の皮、くるいやすい辺材がくさってしまいます。

こうしておいて、大黒柱を作るのです。

昔の農家の家作りのタイムスパンに合せて、ケヤキも植栽し、利用したのです。

今は3~40年で伐ってしまいます。

こうなると辺材ばかり多くて利用価値が少ないです。

ケヤキは1人前になるのにスギ、ヒノキの2倍はかかります。

これを持ちこたえると、すばらしい木になるのです。

keyaki.jpg

ブナ

日本ではひところ、『ブナ退治』といって役に立たない木の代表とされ徹底的に切られ、いじめられた時代がありました。

漢字では「榧」と書き、木で無いという意味をもっています。

ブナは昔は山国で雪カキ用のスコップ、洗たく板、杓子、盆、椀に使われていました。

最近になって加工技術が進歩し、用材としての価値がでて、少しは大事にされるようになってきましたが、まだまだ、その利用法は粗雑です。

ブナは主に洋風の中級家具などに使われます。

材が白いこと、木目がケヤキのように個性的でないことから、最近はやりの白っぽい造りの家の雰囲気に合うのでしょう。

ブナは他の木と違って心材は赤く、腐っていたりすることがなく、辺材の白い部分を使います。

丹沢や箱根では1.000メートル以上のところにはえています。

堂々とした木で、幹には地衣類が着生し、まだら模様になっています。

種子は2~3年に1度結実する隔年結果性で、豊作の年には一面に種子が落ちることがあります。

しかし、裏日本のブナのように春に一面に新しい実生が生えることはまずありません。

buna.jpg

カシノキ類

カシノキは、ブナ科のコナラ属のうち、常緑のグループ(ウバメガシを除く)を示す名称です。

コナラ等のナラ類とは常緑と落葉のちがいのほか、ドングリ-殻斗の皿の鱗片が円心円状に配列していることが異ります。

カシノキ類は一般に、暖かい地帯に生育します。

本県のカシノキ類の種類とその分布をあげてみます。


・シラカシ・

ローム層の台地上に多くはえ、屋敷林として植栽されることもある。

若枝は緑~オリーブ色で、材は白い。

このことからシラカシの名が出た。ノミの柄、カンナの台などに使われる。

・アラカシ・

岩場に生えることが多い。樹皮は黒く、若枝も黒かっ色。

葉は多形であり、うら側に折りまげると、裏面に白い折れ線がつく。

シラカシ同様の材の使い方をし、さらに木炭も作る。

神奈川県の材木方言では全体に黒いところからクロガシの名前がある。


kashi.jpg

カシノキ類 その2

・ウラジロガシ・

岩場に多く、丹沢山中などのやや標高の高い場所に多い。

カシ類のうち、葉がもっとも小さく、枝も細い。

葉の裏面は粉白色、風で葉がそよぐと遠くからでもわかる。

丹沢ではシラカシ、シロカシと呼んでいる。

前種と混生することが多く、クロカシ-シロカシと二者を区別している。

・ツクバネガシ・

大磯町の高麗山や相模平野の丘陵地などにも生えるが、一般には山地にはえる。

次のアカガシとあまり区別せずに利用される。

・アカガシ・

もっとも標高の高い場所にまで生育する。

箱根では標高800~900mでブナと混生している。

葉は大きく、縁にぎざぎざ(鋸歯)がない。

材が赤いところからアカガシの名がある。

材はシラカシと同様の使い方をする。

ura.jpg

マヤラン

マヤランは、シュンラン属の緑葉を欠く腐生ランです。

花茎は高さ20~30㎝。

上部で枝を分け、6月下旬から7月上旬、ときに8~9月にかけてシュンランに似た花を開かせます。

花冠は白色で、がく片には紅紫色の筋、花弁には紅紫色の斑紋があります。

近中国やタイ、カシミールに分布しているものと同一種であることが明らかになり、学名も改められました。

スダジイ、タブなどの照葉林内の腐葉土の多い林床に多く生えますが、クヌギ、コナラの二次林内やヒノキ、スギの植林地にも生えます。

この属の無葉ランには、ほかにサガミランとサガミランモドキが神奈川県から報告されています。

1978年、泰野市でサガミランと思われるものが発見され、柳川、高橋、大場(1981年)によって比較検討が行われた結果、マヤランの単なる色変り(淡緑色花)であることがわかりました。

これはサガミランモドキとともに、マヤランの一型として扱われることになりました。

maya.jpg

ハコネラン

花茎は高さ8~15cm、根もとに1枚の葉があります。

葉身は長楕円形、先は鈍く尖り、縁辺は波うっています。

花は6~7月に咲き、黄緑色で3~6個つき、唇弁には赤紫色の細点があり、縁辺にぎざぎざがあります。

よく似たコイチョウランは亜高山帯に生え、葉身は広卵形で唇弁の縁辺は全縁である点で異なっています。

丹沢、箱根のほか、秩父、伊豆、安部峠、愛鷹山と、かけ離れた奈良県大台ケ原にも分布しています。

伊豆や箱根ではアセビの林床に、丹沢、安部峠ではスズタケ群落の腐葉土上に生えています。

最近ではコイチョウランと同属に扱われます。

今は異名とされる前川文夫氏のたてた属名の"ハコネアステ"は、箱根の住人という意味だそうです。

hakone.jpg

About 植物

ブログ「いろはにほへ蔵」のカテゴリ「植物」に投稿されたすべてのエントリのアーカイブのページです。新しい順番に並んでいます。

次のカテゴリは神奈川県です。

他にも多くのエントリがあります。メインページアーカイブページも見てください。

管理人のお気に入り

FX キウィ

ニュージーランドドル(NZD)の別名。ニュージーランドに生息するキウィ(鳥)か...

家庭教師

家庭教師のタートル先生のご案内。小学生・中学生・高校生のための家庭教師を紹介。苦手科目克服・やる気アップ・定期テスト対策・受験対策なら家庭教師のタートル先生へ安心してお任せ下さい。

Jaspersoft

野村総合研究所のオープンソースサポートサービス『OpenStandia』による、Jaspersoft Business Intelligence Suite(ジャスパーソフト ビジネスインテリジェンススイーツ)をご紹介するページです。

結婚式 2次会

結婚式の二次会幹事代行は年間500組の豊富な実績、参加者満足度No.1の「2次会エンジェル」結婚式の二次会代行ただいま無料キャンペーン実施中!司会、受付、音響、撮影、ゲーム、余興、景品など全ての幹事代行をいたします。